検査内容は毎年アップデート！
地味な努力はお客様へとつながる。

新卒で入ったリフォーム会社が入社1年前後で買収によりなくなってしまい、その後知り合いに紹介してもらった不動産登記や土地の測量の会社に勤めていました。
4～5年程度勤めていたのですが、従業員10名程度の小さい会社ということもあり、将来的な不安を感じて転職を決意したんです。
建築・リフォーム業界で働きたいという思いがずっとあったので、工務店なども検討しましたが、会社の規模や業績などをみて、将来的に長く勤めることができそうなエフステージに入社することになりました。

品質管理部の仕事は分業制になっていて、お客様のアフター対応、事務、検査という3つに分けられています。
そのため、同じ部署でも人によって研修内容は違うのですが、私は「検査」のスタッフとして入社したので、初めの1か月間は施工課の先輩について現場を回り、リノベーション住宅が出来上がるまでの過程をしっかりと覚え、その後本格的に検査の研修に入るという流れでした。
もちろんお客様対応などの研修も行うのですが、特に検査スタッフはリノベーション後の部屋に不備がないかを確認する仕事なので、施工課との業務の関わりはとても大きく、施工研修の比重が一番大きくなるんです。

その部屋で暮らすお客様の生活をイメージしながら、どこまで検査の段階で指摘を入れるのか、その判断がとても難しかったですね。
私たちが扱っているのは中古マンションのリノベーションなので、必ず管理規約の制限などで工事ができない部分が存在し、それが室内の仕上がりに影響することがあります。
そのため、施工的には許容範囲内の仕上がりでも、お客様にとっては「不具合」と感じ、お引渡し後にアフターのご連絡を頂くケースもあるんです。
なので、双方の考え方をしっかりと理解した上で、検査のボーダーラインを少し厳しめに決めて、お引渡し前の検査のタイミングで手直しの指摘をするようにしています。
ただ正直なところ、どこまでOKでどこから指摘を上げるのか、そういった部分は今でも難しいと感じますね。

アフターでいただく内容というのは検査と通じている部分があるので、お客様の相談内容が検査でカバー出来れば相談件数は減るのではないかと考え、検査内容をどんどんアップデートしていきました。
例えば、以前コンセントが通電していないというお客様相談があったんです。
もちろん検査時に通電確認はしていて、しっかりと合格になっていたのでおかしいなと思っていたのですが、よくお客様のお話を聞いてみると、【室内の電気を消すと】コンセントの通電も切れてしまうということでした。
普段の検査は室内の電気を全てつけて行っていますので、気が付かなかったんですよ。
そこからは電気をつけた時、消した時の2回の通電チェックを行うようにしています。
まだまだ改善点はたくさんあって、年にアップデートしているのですが、そういった地味な努力が認められて主任に上がることができたと思うので、やっていてよかったなと思えるところですね。

少しゆとりを持てる時間配分でスケジュール管理をすることですね。
品質管理部は分業制で、検査スタッフは私を含めて2人しかいないんです。
毎月60件近く検査物件があって、1人あたり約30件を実働約22日でこなしていくのですが、1件あたりの検査が約3時間程度、エリアがバラバラなので移動時間や、ガス開栓業者からの時間指定などがあって、毎日パズルのように1日のスケジュールを当てはめています。毎日細かいスケジュール調整を行っていますが、必ずしもその通りにことが運ぶことはないので、なんらかのトラブルがあれば1日のスケジュールが全てズレることもあります。
なのでスケジュールを調整する上で、1つ1つの予定の想定時間を少しだけ多く見積るようにすることで、次のスケジュールへの焦りなどがなく気持ちに余裕が生まれるんです！
全てのスケジュールが少しずつ早く終って、社内に30分早く帰社出来た時は少し嬉しくなりますね！
品質管理部でも、他の担当スタッフだとお客様の都合で時間が左右されることもありますが、自分自身でスケジュール調整ができるのは検査スタッフの特権かもしれません。

あとは本当に基本的なことかもしれませんが、健康管理も大切にしています！（笑）
検査スタッフは2人で作業を分担しているので、数日間休んでしまったら他の人の負担が増えてしまう、という危機感を持って日々健康には気を付けていますね！